必要なときにもたらされる小さな幸運を
※YondemyではMissionとして「日本中の子どもたちへ豊かな読書体験を届ける」を掲げている一方で、Visionはあえて一つに限定するのではなく、メンバーそれぞれが思い描くこととしています。
私のVisionは、小学生の時に読んで衝撃を受けた『ドラゴンラージャ』に出てくる、分かれ道の神様テペリの挨拶です。
何かを劇的に変えてくれるような本と出会うのはなかなか難しいのですが、『ドラゴンラージャ』に出会えた時の喜びは、10年ほどたった今でもずっと残っています。ワクワクして、美しくて、笑えて、苦しみにも向き合ってくれて、ずっと遠くまで連れて行ってくれて、全然読み終わりたくなかったものです。
この本の言葉たちは、辛いときやふとしたときに私の中に立ち現れて、私の人生をちょっとずつ嬉しい方に動かしてくれたように思います。その度に、自由になっていくような感じがして、嬉しかったものです。
この本以外にも、たくさんの文章が私の知らなかったこと、思いもしなかったことを教えてくれて、少しずつ私を違う場所に連れて行ってくれましたし、私とは違う人々のことも教えてくれました。違う人がいるということって、当たり前だけど、なんだかびっくりしてしまいますね。
ほんとうのところは、本なんて、別に、読みたくないなら、読まなくたって良いのです。あなたが生きたいと思える人生を歩めるなら、それで良いのです。
ただ、あなたが今と違う場所に行きたいなら、違う人について知りたいのなら、きっと本は強力な助けになってくれるでしょう。ある時読んだものが、後になってそっと助けてくれることもあるでしょう。そういう選択肢の1つとして、あなたの傍らに本があると、嬉しいです。
ついでにちょっと賢くなれてお得!